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ヘラルド・トリビューン
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オーストラリアに未だ生き続ける先史時代の生物とは?
ロンドン、1994 年 12 月 15 日 木曜日
特派員からの報告をもとに作成
シドニー: 科学者が現実のジュラシック・パークを発見した。 この失われた世界に恐竜はいない、ただ、絶滅したと思われていた 39 本の先史時代の松の木がある。
1 億 5000 万年前に生息していた植物種と近縁関係のあるこの木は、シドニーの西で発見された。 しかし、ニューサウスウェールズ州政府は水曜日、
保護を目的として正確な発見場所は内密にすると発表した。
これまで未知であったこの樹木の中には、高さが 40 メートル、幹の直径が 3 メートルを超えるものもある。
これらの樹木はシドニーの西約 200 キロのブルー・マウンテン内ウォレマイ国立公園の深い山峡に生息しており、ウォレマイ・パインと命名された。
王立植物園のディレクター、カリック・チェンバーズ氏は 「この発見は、地球上に未だ生存している小さな恐竜を発見することに匹敵する。」 と語った。 氏によると、これと同様の発見は、
1944 年に中国で発見された先史時代のある樹木だけであるという。
王立植物園の科学部門ディレクター、バーバラ・ブリッグズ氏は言う。 「これはまさしく生きた化石である。」
国立公園野生生物局の保護官であるディビッド・ノーブル氏は、8 月に国立公園内の 600 メートルの山峡を探索していた時、偶然この木を見つけた。
「初めは珍しい木だとは思っていなかった。」 と彼は水曜日に語った。
この木は密集した光沢のある葉と特徴ある泡立ったような樹皮を持つ。 その樹皮のために、この木はまるで茶色のチョコレートに覆われているかのように見える。
総面積 50 万ヘクタールを持つ国立公園の先史時代から生き続けている降雨林の中で、わずか5千平方メートルの大きさの群生となって生息している。
これまでに発見されたのは成木 23 本と若木 16 本で、世界でも最も希少な植物の一つとなっている。 最古の木は樹齢 200 年から 300 年と考えられている。
「この木は松、あるいは針葉樹だと特定できるが、同類種の植物は絶滅しており、約 6500 万年前から 2 億年前のジュラ紀、
そして白亜紀の頃の化石にしかその痕跡が見られない。」 と、シドニー植物園の植物学者ケン・ヒル氏は語る。
「これは恐らく今世紀で最も重要な植物学上の発見の一つだろう。 とても刺激的な発見だ。」 と、ヒル氏は続ける。
この樹木の発見については、わずかな研究者に通知されただけで、内密にされた。 しかし、シドニーのある新聞が水曜日にこのニュースを伝えると、
ニューサウスウェールズ州政府も木の存在を認めた。
「警備上と山火事からの保護という両方の観点から、生息場所は内密にされており、今後もそれを守る。 このユニークな場所が少しでも踏みにじられたり、
ダメージを受けたりしては困る。」 と、ニューサウスウェールズ州環境大臣クリス・ハーチャー氏は言う。
「あのような大きな樹木が長期にわたって発見されなかったという事実は、我々が環境を理解したと言えるようになるまで、
もう少し懸命な努力をしなければならないということを物語っている。」 とハーチャー氏は付け加えた。
ブリッグズ氏はウォレマイ・パインの発見が 1938 年のマダガスカル沖におけるシーラカンスの発見、また、1944 年の中国におけるメタセコイア樹木の発見と同等であると見ている。
その昔、ウォレマイ・パインは世界の広大な地域を覆っていたと推測されるが、気候の変化により、わずかな数のウォレマイ・パインが、
この湿気の多い外界から閉ざされた山峡だけに生き残ったのである。
「恐竜が絶滅した時代、いわゆるグレート・エクスティンクションまでは、ウォレマイ・パインが属する植物科は、北半球も含め広範囲に分布していた。」 続けて、
「生育場所が非常に隔離されたところだったので、長い間、山火事にもあわなかったと思われる。」 と、ブリッグズ氏は言う。
ハーチャー氏は 「とても人の近づけないところだ。 そこへ歩いて行きたい人がいたとしても、丸一日は十分かかる。 あそこには道が全くない。」 と語る。
(AP、ロイター通信)
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