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Jurassic Tree from Australia
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インディペンデント・オンライン
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オーストラリアの森に太古のミステリー
2003 年 10 月 17 日
シド・アストベリー

シドニーにて。 よく晴れた日にはブルー・マウンテンがシドニーの素晴らしい背景として眺望できる。 そこは、 オーストラリア最大の都市シドニーの中心から車でわずか 2 時間の場所にある冷涼な森林地帯である。

シドニー盆地とその背後にある肥沃な農業地帯とを隔てるこの山岳地域は、仕事に疲れ切った都会の人々をいやす週末の保養地となっている。

たくさんのハイカーや行楽客、趣味で農場を持つ人々、さらに、自然愛好者たちがブルー・マウンテンの森を隅から隅まで歩き尽くし、 森が隠し持つ全ての神秘を掘り起こしてしまったと思いがちである。

これらの絵画は 200 年前から 1600 年前の間に描かれたものである。
だが、事実は違う。 ブルー・マウンテン内の原生自然、ウォレマイ国立公園として知られる場所で、ここ 10 年間、驚くべき新しい神秘が明らかになってきた。

1994 年、国立公園の保護官デイブ・ノーブル氏は種類を特定できない樹木の一群を偶然見つけ、同僚に見せるためにその木の見本を持ち帰った。 ノーブル氏が発見したものは、ウォレマイ・パインであった。 シドニー王立植物園のディレクター、 カリック・チェンバーズ教授は 「この発見は、地球上に未だ生存している小さな恐竜を発見することに匹敵する。」 と語った。

ウォレマイ・パインの葉 (この木は松であるが針状葉ではなく普通の葉を持つ) は、9100 万年前の化石に残されたものを除けば、植物学者がこれまでに見たことがないものだった。

ウォレマイ・パインは地球上に残された 2~300 万年前の化石から姿を消し、絶滅したものとの思われていた。


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ウォレマイ国立公園では、さらにもう一つの驚くべき発見があった。

それは原生自然のようだが、文化的様相を持っている。
森を散策していた人からアボリジニが描いたと見られる洞窟絵画を発見したという報告を受け、オーストラリア国立博物館の調査団が自分たちの眼でそれを確かめるため森へ入った。

岩絵の専門家ポール・テイコン博士が率いるこの調査団は、洞窟の壁に描かれた 200 以上の絵画を発見し、それを記録した。 これらの絵画は 200 年前から 1600 年前の間に描かれたもので、人間の手やブーメラン、斧をモチーフにしたステンシルは、4000 年前にさかのぼるものだった。

ワシ、カンガルー、トカゲ、ウォンバット、コアラを描いた絵画の中には、具象的なものも写実的なものもある。祖先の生き物の描写であろうと思われる、半人半獣の絵もある。

「これは時を忘れた古代の世界のようなものだ。 めずらしい絵画の手法で、このように幾層にも描かれているものは、これまでに見たことがない。」 と、テイコン博士は語る。

驚くべきことは、1788 年にオーストラリアの植民地化が始まって以来、テイコン博士と彼の調査団が今回初めて、このような完全な形で絵画が集まっている姿を見たという点だ。

この非常に険しい人里離れた郊外の面積 18 平方キロメートルを超える土地に、岩絵が残されている場所が 30ヶ所ある。

この岩絵の宝庫は、これまで闇に包まれてきたらしい。 岩絵を大事にしていたアボリジニの種族が、ヨーロッパ人がもたらした病気により絶滅したためである。

その地方に住むアボリジニの人々は、この岩絵の発見に歓喜している。 テイコン博士はドイツ通信社 DPA に次のように語った。 「アボリジニの人々は皆、 自分たちの創造力が認められたことを非常にうれしく思い、また、それを誇りに思っている。 彼らにとってこの発見は、祖先が自分たちとの接触を試みて舞い戻ってくる、 全世界が自分たちのことを知ろうとしている、ということなのだ。」


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文化的表現をするためになぜあのような特殊な遠隔地が選ばれたのか、それを知ることは不可能だ。

テイコン博士は次のように確信している。 その地は無作為に選ばれたのではなく、何かが交わる場所、あるいは、描く絵画の数が増えるにつれ、 彼らの間で知られるようになった精神的に重要な場所であると。

「そこは特に美しい場所である。 我々が身近に感じることのできる審美性を考慮した場所だ。」 と、博士は語る。

その場所は内密にされており、認定されてから 35 年になる国立公園の管理者たちは、その場所の情報を少しでも外部にもらすことのないよう注意している。

この近年の発見から学ぶことは、原生自然地域がたとえ大都会に非常に近いところにあるとしても、それを保全することの賢明さである。

テイコン博士は、ウォレマイ国立公園が未開地で居住に適さない場所だという見方には異議を唱える。

「そこは原生自然のようだが、文化的様相を持っている。」 と博士は述べた。
Sapa-DPA
ドイツ通信社


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